この数年、ケルン日本文化会館では「テーマ月間」と題し、共通のテーマのもと、さまざまな分野のイベントを開催してきました。2022年は作家の『宮沢賢治』、2023年は『食』がテーマでした。

今年は、5月24日から始まる展覧会『日本の幸福』とともに、コンサートやJFFオンライン映画祭などをお届けします。展覧会のコンセプトは、日本の人々の生活を豊かにする様々なモノやそのデザインに焦点を当て、「日本の幸せ」について考えていただくことです。同時に、当館で日本文化の様々な「幸せ」を体感していただきます。

さらに当館は、ドイツ最大の日本フェス「日本デー」にて、毎年ステージで花火直前のトリを務めるハイライトグループとして、日本のアーティストを招へいしています。今年は、有名なアニメ『進撃の巨人』のエンディングテーマなどで知られるヒグチアイさんがバンド編成で日本デーに出演し、当館コンサートではソロコンサートを行います。また、フランクフルトで開催される日本映画祭「ニッポン・コネクション」にも出演。どうぞお楽しみください！

日本語教育の分野では、通常の日本語講座に加え、落語ワークショップ（日本語）、人気の「しゃべりーれん」、継承語としての日本語（日本にルーツを持つ子どもたち向け）の一環として教師向け講座も提供しています。「笑い」は間違いなく「幸せ」に欠かせないものです。

また、『おらおらでひとりいぐも』で芥川賞を受賞した作家の若竹千佐子さんとのオンライン対談も予定しています。ドイツも日本も高齢化社会の課題に直面していますが、「幸せな老後」について考える機会になれば幸いです。