EXPO2025大阪・関西万博開催年の共鳴

万博を巡るスケッチ、画像、写真、書籍

展覧会

EXPO2025大阪・関西万博開催年の共鳴

万博を巡るスケッチ、画像、写真、書籍

© Thomas Schriefers, Expo-Lageplan/Skizzenbuch Osaka 2025

オープニング:20251024日(金)19
オープニング講演

トーマス・シュリーファース氏(建築家・キュレーター・製図家)
コルデュラ・フィンク氏(ドラマトゥルク・キュレーター)

「EXPO2025大阪・関西万博」が2025年10月13日まで開催されてています。この万博開催を記念してケルン日本文化会館では、万博専門家として複数回にわたり日本を訪問し、万博での印象をスケッチや図面に起こしたトーマス・シュリーファース氏の作品を展示します。彼の作品は過去数ヶ月間、ベルリン日独センター(JDZB)、東京のドイツ大使館、大阪/神戸のドイツ総領事館、および大阪市役所市庁舎で展示され、ケルンでの本展覧会が本シリーズの終着点となります。

彼の作品は、とりわけ大屋根リングの建築で注目された今回の万博を振り返るにあたり、多くの可能性を提示します。格子状の大屋根リングは、日本の伝統的な接合技法で組み合わせた木材を用いており、日本の著名な建築家・藤本壮介(1971年生)が設計しました。このリングは、61,000㎡を超える面積にわたり、万博会場を囲んでいます。

© Thomas Schriefers, Expo Osaka 1970, Zeichnung
aus: My Atlantis, World Expos 1851-2025

本展覧会では、過去の多くの万博の象徴的な建築物の画像を展示しつつ、特に1970年と2025年の大阪万博に焦点を当てるものです。また、例えば日本のパビリオン出展に関する出版物など、1851年から2025年までの万博当時の記録に加え、新たに作成された万博会場の製図や写真、トーマス・シュリーファース氏の直近のスケッチ集も展示されます。

トーマス・シュリーファース氏は今回の万博に対する印象を次のように表しています:

「『EXPO2025大阪・関西万博』のテーマは『いのち輝く 未来社会のデザイン』です。大阪万博では、内省的なこの社会において我々はいかに未来の暮らしを築いてゆくか、という問いかけがなされます。地球規模の諸課題を解決するための根本的な問いと並んで、諸国が平和的に共存することに焦点を当てているのです。

今回の万博において、特に会場中心に位置する「シグネチャーパビリオン」では、人間、自然、私たちを取り巻く環境を取り扱います。この場所は、来場者と日本の視点を共有し、共同体の一員としての自己認識を促すこの「グローバル・ヴィレッジ」の核心です。また、参加国による海外パビリオンは、大屋根リングによって守られた領域で、国家共存の枠組みを体現しています。」

ケルン日本文化会館では、展覧会期間中にトーマス・シュリーファー氏による万博で受けた印象についての講演を開催する予定です。詳細情報は追って公開いたします。

協力:ベルリン日独センター

日時
2025年10月24日 ~ 2025年12月13日

場所
Japanisches Kulturinstitut
Universitätsstraße 98
50674 Köln

料金
Eintritt frei