大江健三郎 長江古義人とノーベル賞受賞者

日本人有識者の自我の世界

講演会・シンポジウム

大江健三郎 長江古義人とノーベル賞受賞者

日本人有識者の自我の世界

ÔE Kenzaburô bei einer Lesung im Japanischen Kulturinstitut im November 2008, mit Übersetzerin Dr. Heike Patzschke © June Ueno

フランクフルト・アム・マイン大学 第二学部日本学科
リゼッテ・ゲプハルト教授

大江健三郎ほど、ヨーロッパにおける日本文学有識者のイメージを形づくった作家はいません。2023年3月3日の彼の死は、ひとつの時代の終わりを告げました。日本での訃報記事は、70年間を特徴づける現象を呼び起こし、時代の流れを先導する斬新な発表を繰り返した作家の存在なくし、日本の精神的な孤独について語っていました。

大江氏は日本を代表する人気作家であったが、ドイツや日本の読書人の間では、おそらく期待されるほどには(もはや)存在感を示していません。彼の文章にはユーモアがあり、しばしば著者としての自分を滑稽に演じ分けるなど、彼の作品にはまだ多くの発見があります。

大江氏の誕生日である1月31日に、ケルン日本文化会館はこの重要な文学者に焦点を当てた講演会と書籍プレゼンテーションを行います。ゲプハルト教授は日本研究において近代文学の分野を専門としており、ご紹介する『Ôe lesen』の編者でもあります。

日時
2024年01月31日 19:00

場所
Japanisches Kulturinstitut
Universitätsstraße 98
50674 Köln

料金
入場無料