日本の工芸技術は世界でも類を見ないものであり、その機能性と完成度と美しさは国際的に高く評価されている。その製造方法は、高い精度と職人技を特徴としており、何世紀にもわたって培われ、次の世代へと受け継がれてきた。当館で5月２４日から始まるの展覧会「日本の幸福」展にあわせて、日本の芸術や工芸のさまざまな分野を知ることができる20本のドキュメンタリー映画（1971年～2019年）を上映。

紙、竹、木、漆、金属、織物といった異なる素材に着目し、一方では、蒔絵、友禅、地域の特色といった装飾技法を紹介している。特に注目すべきは、芸術と工芸に大いに貢献した優れた人物を例に、それぞれの分野が紹介されていることだ。2名の女性を含む職人たちは、伝統工芸を継承・保存するその卓越した能力が認められ、日本から「人間国宝」の称号を授与された。これは、必要とされる技術力と創造力、そして満足のいく結果を得るために必要な多大な努力を物語っている。