EVERGREEN?

ヤング・ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会

コンサート

EVERGREEN?

ヤング・ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会

© Q, Wiesbaden

本公演のプログラムは、東洋の音楽と西洋の音楽の架け橋となる。EVERGREEN? では、日本とアメリカの作曲家の作品を再び取り上げ、私たちと自然との関係を異なる視点から問いかける: キャロライン・ショーは、プログラムを構成する弦楽四重奏曲『エバーグリーン』の4つの楽章で、生物の多様性を表現している。第1楽章の『苔』がほとんど固定した音を持たないとすれば、第4楽章の『根』は不屈の強さで音の大地に深く刻み込む。ニコ・ミューリーは早くから神童のような豊かな表現力を発揮し、学生時代はフィリップ・グラスと、その後はビョークなどのポップス界の巨匠と仕事をし、映画音楽を含むあらゆるジャンルの作品を書き上げた。彼の作品『Big Time』のミニマルでせわしない雰囲気は、師であるフィリップ・グラスの作風を彷彿とさせる。一方、阿部慶子のマリンバ曲は、その名人芸とプログラムの組み合わせにおいて、フランツ・リストの修練曲を彷彿とさせる。これらの曲のように、自然の動き(曲名は波打ち際を指している)が楽器の姿となる。望月美里の弦楽四重奏曲『Boids』では、コンピューター・プログラム「Boids」でシミュレートされた鳥の群れの動きを音楽的に表現している。プログラムの最後を飾るのは、日本人作曲家、岸野真里香による委嘱作品の世界初演である。

公演者
ヤング・ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団のメンバー

演目

Caroline Shaw (*1982)
I. Moss aus The Evergreen (2022)

安倍 圭子 (*1937)
Memories of the Seashore (1990)

Caroline Shaw
II. Stem aus The Evergreen (2022)

Nico Muhly (*1981)
Big Time für Streichquartett und Percussion (2012)

Caroline Shaw
III. Water aus The Evergreen (2022)

望月 京 (*1969)
Boids again (2020)

Caroline Shaw
IV. Root aus The Evergreen (2022)

岸野 末利加 (*1971)
Cosmic Tree für Marimba und Streichquartett (2024)
ユンゲ・ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団のために作られた作品  世界初演

協力

日時
2025年06月12日 19:00

場所
Japanisches Kulturinstitut
Universitätsstraße 98
50674 Köln

料金
入場無料、要事前登録

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