過去をたどる旅
日本映画に見る伝統とモダン
過去をたどる旅
日本映画に見る伝統とモダン
ここしばらく新しい映画を中心にお送りしてきましたが、4月は過去に遡り、1983年から2005年の間に製作された、20世紀前半を舞台にした作品を紹介します。これらの作品は、三島由紀夫、夏目漱石、住井すゑ、谷崎潤一郎といった著名な作家の小説を原作としており、アナログフィルムの形で上映されます。
20世紀前半は、明治時代(1868-1912)の封建制度の終焉によって大きく変化した時代でありました。明治天皇のもと、経済と社会の近代化が始まり、それは多岐にわたる影響をもたらし、西洋諸国との交流が増えるにつれて、異なる価値観や伝統をめぐる対立を招きました。旧家の衰退を描いた物語(『細雪』)と、怠け者の物語(『それから』)はともに、伝統的な考え方と新しい風潮の中での葛藤を題材にしています。兄弟の社会的マイノリティの差別を扱ったドラマ(『橋のない川』)、主人公たちが社会の因習に縛られ悩み苦しむラブストーリー(『春の雪』)をお送りします。
日時
2024年04月11日 ~ 2024年04月27日
場所
Japanisches Kulturinstitut
Universitätsstraße 98
50674 Köln
料金
入場無料