記憶し続けることの大切さ
忘却にあらがう日本映画
記憶し続けることの大切さ
忘却にあらがう日本映画

変化し続ける現代において、過去を記憶し、記念することはこれまで以上に重要である。2024年、ノーベル平和賞は、1945年8月に広島と長崎に投下された原爆の被爆者たちによる草の根運動である反核団体「日本被団協」に授与された。 ノルウェーのノーベル委員会は、1956年に設立された同団体は、草の根の運動で、核兵器のない世界を実現するために努力し、核兵器が二度と使われてはならないと証言を行ってきたと評価している。
日本映画史においても、戦争にまつわる人々の苦悩や苦難に焦点が当てられている。本映画特集では、著名な監督たちによる、一人一人の人間の運命が中心となって描かれた作品を上映する。
本特集は、ある医師のノートをもとにした家族の物語(『この子を残して』)で幕を開け、音楽が日本兵の生き残りをかけた戦いに重要な役割を果たす『ビルマの竪琴』、ある島では教師が教え子たちを守る(『二十四の瞳』)。移動劇団「桜隊」の被爆後の足取りを再現ドラマと関係者の証言で綴った『さくら隊散る』、死を前にして鶴を折る少女の物語『千羽づる』と続く。最後は、神風特攻隊員の頭蓋骨を題材にした映画『風音』と、実在した人物である小野田寛に着想を得た作品『ONODA 一万夜を越えて』で幕を閉じる。
日時
2025年04月07日 ~ 2025年05月19日
場所
Japanisches Kulturinstitut
Universitätsstraße 98
50674 Köln
料金
入場無料