対話展 集められた距離~会話の中で
アンネ・ビュシャー、藤巻美生
対話展 集められた距離~会話の中で
アンネ・ビュシャー、藤巻美生

展覧会カタログ出版紹介イベント 3月11日19時30分
3月11日、ケルン日本文化会館では、現在実施中のアンネ・ビュッシャーと藤巻美生による対話展を機に出版されたアーティストブック「COLLECTED DISTANCES ~ IN CONVERSATIONS」を紹介するイベントを開催します。シルクスクリーン印刷のブックカバーは、一冊一冊がユニークなものとなっています。19時30分からは、アムステルダムのヘリット・リートフェルト・アカデミーのガラスアート部門長で、2人のアーティストの恩師であるJens Pfeiferが、このアーティストブックと展覧会の紹介を行います。参加登録は不要です(当日の開場時間は午前9時~午後1時、午後2時~午後10時)ので、ぜひご参加ください。
「集められた距離~会話の中で」は、藤巻美生とアンネ・ビュッシャーの2人のアーティストが、『月』というテーマに焦点を当てた対話展です。日本では、古典文学や美術作品、秋の月を讃える十五夜祭り、『美少女戦士セーラームーン』などの漫画シリーズなどにみられるように、『月』は特別な存在です。本対話展の公募にあたっては、限りないインスピレーションの源である『月』をテーマにコンセプト案の提出が求められました。
アムステルダムのサンドバーグ・インスティテュートで学んでいた頃、藤巻とビュシャーはスタジオを共有し、同時に写真現像所でアナログプリントの技術を学びました。この間に友情が芽生えただけでなく、芸術的にもテーマ的にもお互い重なる部分を発見し、それ以来芸術的交流を続けています。両アーティストは、芸術を介した非物質性へのアプローチや、知覚、目に見えないの事象の扱いに興味を持っています。中でも特に自然現象にフォーカスを当てています。
この展覧会では、アナログ写真がもたらす錬金術(的技巧)と光に敏感に反応する月面、さらにはガラスや銀という素材を組み合わせて表した月の特性を通じて二人のアーティストが繋がる様をご覧いただけます。本展示では、二人のアーティストに通じる共通の主題による作品を並べただけではなく、藤巻とビュシャーそれぞれの作品を組み合わせたコラボレーション作品も展示されています。また、本展のために制作された、芸術的対話の集大成ともいえる共同作品もあります。
「集められた距離~会話の中で」は、ドイツ人アーティストと日本人アーティスト間の談話、またお互いの興味である抽象的で不可解な現象とそれにまつわる知識を芸術的手法を応用し、対話的に表現することを試みています。
日時
2022年01月14日 ~ 2022年04月01日
場所
Japanisches Kulturinstitut
Universitätsstraße 98
50674 Köln