2024年3月5日

Taschen出版社から新刊発売 三宅一生

Meister der Falten
Eine Hommage an Issey Miyake (1938–2022)

北村みどりが着想を得て制作した本書は、ファッション界の巨匠、三宅一生の生涯と仕事を紹介するものである。アーヴィング・ペンや高木百合子らによる象徴的な写真とともに、1960年から2022年までの三宅の芸術、技術 革新、日本の伝統のはざまにある作品を紹介する。

1983年、日本人ファッションデザイナーの三宅一生は『ニューヨーカー』誌に、ファッションの新境地を開拓したいと語った。詩情と着やすさを独自に調和させた彼の作品は、伝統と現代技術、そして日常的な機能性の境界を無くしている。1960年から2022年までの三宅の服飾に関する決定版である本書は、彼がどのように素材・製造・技術研究に熱心に取り組み、伝統と革新、自然と技術、東洋と西洋の文化の橋渡しをするという展望をいかに大胆に実現したかを見せてくれる。50年近くにわたり三宅とともに仕事をした北村みどりが、東京での三宅デザイン事務所の設立から、彼の革命的なコンセプト「一枚の布」、1980年代のボディ・シリーズ、1990年代の三宅プリーツ・コレクション、そして実用的なプリーツ・プリーズの日常着に至るまでのキャリアをたどる。

文化界のアイコンである小池一子が、彼の魅力的なコレクション、展望、着想を年代順に紹介する。全ファッションデザイナー、学生、ファンにとって必読書であり、現代で最も革新的なファッションデザイナーのひとりへの心を惹きつける敬意の一冊である。

デザイナー
ファッションデザイナーとして知られる三宅一生(1938-2022)は、1963年まで東京の多摩美術大学でグラフィックデザインを学び、1970年に東京に三宅デザイン事務所を設立。2007年には、同じく東京に展示スペース「21_21 DESIGN SIGHT」をオープンした。

編集者
北村みどりは三宅デザイン事務所および三宅一生デザイン文化財団理事長、21_21 DESIGN SIGHT代表。三宅一生のもとでコレクション、展覧会、商品、出版物の開発に携わり、書籍『プリーツ・プリーズ・三宅一生』(TASCHEN刊)も出版。 2011年には「アーヴィング・ペンと三宅一生:Visual Dialogue」展をキュレーション。

テキスト
小池一子は東京の佐賀町エキジビット・スペースの創設者兼ディレクター。『三宅一生の発想と展開 ISSEY MIYAKE East Meets West』、『日本の色彩』、『Japanese Coloring』、『空間のアウラ』など多数の著書を執筆・編集。無印良品の顧問委員会のメンバーでもある。

三宅一生
三宅一生、北村みどり、小池一子
ハードカバー、30 x 30 cm、3.2 kg、448ページ
多言語(英語、日本語)
80 €
ISBN 978-3-8365-9605-3