訳 Dr. Heike Patzschke

ある春の雨の日、ミユは道端で小さな子猫を見つける。彼女は迷うことなくその猫を引き取り、チョビと名付ける。内向的な彼女は一人暮らしで、人と接することが苦手だった。そんな彼女の寂しさを解消してくれるのが、この猫だ。
チョビにとっても、この出会いは新しい人生へのきっかけとなった。やがて彼は新しい町と、そこに住む2本足と4本足の住人たちの生活を行き来するようになる。

人間が社会的孤立、コミュニケーションの限界、愛や友情のもろさといった現代生活の課題に直面する一方で、動物の仲間たちは、幸せは保持し続けることができないことを知っています。

新海誠と永川成樹は、日本のベストセラー『彼女と彼女の猫』で人間と動物の心地よい絆を探求し、4本の足の仲間の助けによって、人生に立ち向かう新しい勇気を得る4人のヒロインについて優しい詩的な文章で描いています。

出版社：S.FISCHER
出版日：2021.04.28
256ページ
ISBN: 978-3-10-397067-8

詳細情報および読み物サンプルはS.FISCHER出版社のWebサイトから

追記：2021年4月20日、WDRの番組SCALAで「Von Katzen und Menschen: Japanische Katzenliteratur」と題して、翻訳者Dr. Heike Patzschkeとともに、この小説についても語られました。